090 黒雲母煌斑岩 lamprophyre 浦河町
090/132
採集日:2008-07-25
採集地:浦河町
地質帯:エゾ層群
岩体 :-
種別1:火成岩
種別2:深成岩
サイズ:12cm
黒雲母は、塩基性(SiO2の含有量45-52%)の岩石には入ってこないことが多く、馴染みが少なく、異質な岩石に思えます。
煌斑岩です。ランプロファイアと言われる方が多いかもしれません。
参考文献1には、ミネットとモンチカイトと中間的な「マイカ・ランプロファイア」とあり、参考文献2には「アルカリミネット岩」とあります。大枠では「ランプロファイア」という岩石になります。
黒雲母の結晶がたくさん入っている面白い岩石です。黒雲母の結晶サイズが深成岩である花崗岩よりも圧倒的に大きく、面白く思えました。浦河にランプロファイア岩脈の露頭が観察できる所があり、そこで採集したものです。露頭の前には、黒雲母の大きな結晶(僕が見た範囲では最大2.5cm、平均して5mm~1cm)がたくさん落ちていました。
ランプロファイアーは塩基性脈岩の総称。深成岩に比べて長時間かけて固結できないでしょうから、結晶が大きくなれないはずで、黒雲母以外は火山岩のように見えるのはそうかなと思いました。
参考文献1:地質調査所月報34巻8号
参考文献2:原色岩石図鑑