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 ヒョウモントカゲモドキ(レオパード・ゲッコー) ~ペット感あり、飼育しやすいヤモリの一種~


購入:2024.08
飼育数:1


きっかけ

 子供がヘビを飼ってみたいと言い始めたところから始まります。
 まずは実際に見てみようと爬虫類ショップに行って店員さんと話をしてみました。海外産のヘビが売っていましたが値段的に難しく、また、紫外線浴と体温調節のため、紫外線ランプやバスキングライトを設置する必要があり、敷居が高そう。そもそも、家の中にヘビを持ち込み飼うということに対して母親が許容しないだろうと思え、ヘビは断念することにしました。
 子供は、「ヘビがダメなら、カナヘビやトカゲでも良い」とのこと。優先順位はあるものの爬虫類がいいようです。
 次は「ニホンカナヘビ」をショップで探してみました。何件か回ってみたものの扱っていません。お店の人に聞くと、「カナヘビやニホントカゲは、野外で捕まえて飼うのが一般的。エサだけ買いに来る方もいる」とのこと。ネットで検索すると売ってはいるものの通販はしていないようでした(生体は手渡しとなっている)。こちらも紫外線ランプ、バスキングライトの設備が必要で、敷居が高そう。
 「さて、どうしたものか……」と思案していたところ、候補に挙がったのがヤモリの仲間である「ヒョウモントカゲモドキ(レオパードゲッコー)」でした。初心者でも飼育しやすく、日光浴を必要としないため、高価なランプ設備が不要だという点が魅力でした。ショップを回ってみました。当時はまだ一部の専門ショップでしか扱っていませんでしたが、実際に店舗を訪ねてみると、驚くほどたくさんの個体が並んでいました。体や目の色のバリエーションが豊富でカラフルです。「綺麗だな」と惹かれる個体はやはり相応のお値段(数万円)です。しかし「15年ほど生きること」、そして今度はカブトムシの時のように1年先延ばしするのではなく「子供が自ら望んだ時に遅延なく、自分の手で世話する経験を」と思いました。値段の上限を設けた上で、子供自身に気に入った1匹を選んでもらいました。こうして、わが家のヒョウモントカゲモドキ飼育がはじまったのです。

購入当日の様子


購入直後から手にのる状態だった



体調10cm程度だったと思う



ケースは小さく、シェルターと水入れしかない状態だった




 思っていたより飼育がしやすいと実感しています。爬虫類ですが意外に表情があり愛嬌を感じます。世話をしている子供のことは認識しているようで、子供がゲージの前に来ると隠れ場所から出てきて、様子を伺ってエサをねだったりします。以下に、よいと思える点を書いておきます。


温厚な性格で手に乗る(ペット感あり)

 ヒョウモントカゲモドキは、普段はとてもおっとりしていて、じっとしていることが多い生き物です。
 エサを捕らえるときは素早いですが、普段はとても落ち着いていて周囲の動きにもあまり動じません。そっとケージの外に出し、手の上に持っていっても驚く様子もなく、ゆっくりと歩いたり、じっと留まってくれたりします。威嚇して噛みついてくるようなことは一度もなく、ハンドリングを通してペットと触れ合っている感覚を味わえる爬虫類として人気があるのもわかるように思います。
 また、静止しているときは微動だにせず、まるで置物のようにピタッと動きを止めます。野生で獲物を捕らえるための生き残り戦略なのでしょうが、その静止精度の高さはすごいと思います。



学生・社会人の生活のリズムに合う

 ヒョウモントカゲモドキの飼いやすさは、夜行性という生態にもあると思えています。
 飼い主が学校や仕事に出かけている昼間、彼らは隠れ場所で眠っています。そして夜、帰宅して家事も一段落した就寝前の時間帯になると、のそのそと出てきて活動を開始します。昼間はお互い自分の時間を過ごし、夜の落ち着いた時間にゆっくりエサやりや観察を楽しむ。お互いに生活のリズムを崩すことなく、無理なく飼育することができていると思えます。



ゲージの中を清潔に保つことが容易(特に排泄物の処理が非常に楽)

 ヒョウモントカゲモドキは、衛生面において手間をかけず維持しやすいことが、飼育しやすいポイントの一つだろうと思えています。
 わが家ではケージ内に水苔入りのボックスを置いていますが、特別なことをしなくても、必ずその中に入って決まった場所で排泄します。排泄量はわずかで、ティッシュでサッと取り除き、時々水苔を洗ってあげるだけでよく、部屋にケージを置いていても、嫌な臭いで気になることがなく、家族の中で苦情は出ていません。加えて、ケージ底面の床材に市販のキッチンペーパーを敷いておき、汚れたら新しいペーパーに敷き直すだけで、常に清潔な環境を維持できます。(お好みで爬虫類用の専用砂などを使ってもよいとは思います)
 匂いが気にならず、排泄処理の手間がかからず、清潔な環境を維持しやすいことが、無理なく飼育を続けられる理由の一つではないかと思っています。



えさあげが楽で安い

 体が小さいということもありますが、えさの量が少なくてよく、費用があまりかからないです。えさやりも楽で、ピンセットでつまんで、近くに持っていくと食べます。

 ・大人の個体1匹の場合
  ・頻度:2日に1回
  ・種類:冷凍こうろぎMサイズ1匹、もしくは、人工えさ1粒
    ※人工えさ:GEX「レオパブレンドフード」を使用
  ・費用:
   ・冷凍こうろぎ:1回 10〜20円程度、1ヶ月:150〜300円程度
   ・人工えさ:1回4円程度。1ヶ月:60円程度
     ※GEX「レオパブレンドフード 60g」 標準小売価格 1280円 約300粒 で計算

 ・子供の個体(生後1年間)1匹の場合
  ・頻度:毎日
  ・種類:冷凍こうろぎMサイズ:2匹
  ・費用:
   ・冷凍こうろぎ:1回 20〜40円程度、1ヶ月:600〜1200円程度

 冷凍コオロギは、数が多い方が割安です。1匹の飼育の場合は消費量が少ないため、大量に購入すると長期間(半年以上)冷凍庫に入れておくことになります。そうすると冷凍焼けなどで匂いや食感が変化するのか、次第に食いつきが悪くなり、食べなくなりました。2日に1回1匹程度の消費量では、50匹ずつ購入がよい感じで、食いつきの変化がなく継続できました。割高だったので、現在は人工えさを使用しています。



購入後2年を経た現在

 生後1ヶ月の手のひらサイズだったヒョウモントカゲモドキも、2年間の飼育を経て体長21cmほどの成体になりました。心配だった日々の手入れも、子供が自分のペースで無理なく続けられています。
 成長に合わせてケージも最初は小さなプラケースから、現在は元カブトムシを飼育していた「60cm水槽」へと替え、原産地の気候を参考に最低限の温度管理をしています。主要生息域のパキスタン北部におけるヒョウモントカゲモドキの活動期(4〜10月)は平均気温が25〜35℃ほどであるため、水槽内が常に28℃〜30℃になるよう設定しています。温度コントロールには「SwitchBot」の温湿度計とスマートプラグを用いています。10分間隔で水槽内の気温を計測し、側面に設置したパネルヒーターの電源をスマートプラグで自動でON/OFFしています。ヒョウモントカゲモドキの負担にならないように、かつ、飼い主が気にすることなく、自動で温度管理ができているのではないかと思います。温度管理の仕組み構築は親がやりましたが、飼育環境構築と維持は子供が行っています。



日々のルーチン

 現在は、毎日、夜に以下を実施しています。
 ・エサやり(2日に1回)
 ・飲み水の交換
 ・水苔ボックスのお手入れ(フンのチェック&霧吹きで保湿)
 ・ケージ内の壁面へ軽めの霧吹き
 水苔やケージ内に霧吹きは、脱皮時の乾燥を防ぐ目的があります。湿度が足りないと指先などに古い皮が残りやすくなるため、毎晩の保湿を習慣にしています。成体の場合、脱皮の頻度は1ヶ月に1回ほど。脱皮前は体が白っぽく変化するため、「そろそろ脱皮するな」と1〜2日前から予測がつきます。ちなみに、脱皮した皮は自分で食べてしまうので、抜け殻の後始末は不要です。手間がかからずいつでもケージ内が綺麗な状態に保ちやすいです。