週刊うちの庭 ~2020年 04月 05週~

2020.04.27 ~ 2020.05.03

4月5週の後半から暖かくなり、春の花の後半戦が始まりました。スミレが咲き始めました。春の花が次々に花芽を付けてきました。


ヒダカソウの花が次第に終わってきました。ヒダカソウも花持ちが良くて1ヶ月になります。 後追いで成長した葉が出てきていい感じになると花が終わります。


今年初めて蝶を見ました。キアゲハ春型です。カラフトナズナに蜜を吸いに来たようです。羽化したばかりなのでしょう。羽に損傷やカスレがなく綺麗です。



カラフトナズナ満開です。明るく鮮やかな黄色が眩しいです。1ヶ月で満開を迎えました。今年は長く楽しめています。庭の工事に耐えたくさん花を付けてくれました。花茎が伸び切ったのでまもなく花が終わります。今年もありがとう。


ユウバリキンバイ満開です。たくさん花付けてくれました。眩しい黄色が綺麗です。これは夕張岳のお花。実際に夕張岳に登って確認した時には、頂上を下ったところの蛇紋岩崩壊地で咲いていました。夕張岳の自生地のは小さかったです。蛇紋岩崩壊地は標高が高くて気温が低く、かつ、蛇紋岩が砕けた礫で構成される土には植物にとって有害なクロムが多いためかなと思います。


カタクリが咲きました。いつのまにか庭の一角で増えていて、今年は複数の花が見られそうです。


チャボリンドウが咲きました。ヨーロッパアルプスのリンドウで鮮やかな青紫の花が綺麗です。これはグランドカバーのようにゆっくり増えていき強いです。植えてから10年くらいになりますが、こうして花を咲かせてくれています。確か、道の駅マオイの丘の野菜直売場で野菜の苗と一緒に売られていたのを購入したと記憶しています。


アメリカスミレサイシン開花です。斑入りのスミレ。大きくて強いアメリカらしい感じがします。確か、山野草の苗に紛れていたのかいつのまにか咲いていて、庭の工事で消えないように植え替えました。


キタダケソウ開花です。ヒダカソウを大きくしたようなヒダカソウの仲間です。これは北アルプス 北岳 の高山帯に咲くお花。北岳は石灰岩で出来たお花の山。これとよく似たキリジリソウというお花があります。キリギシソウは北海道の崕山の固有種ですが、崕山も石灰岩の山です。ヒダカソウは? というと。。。ヒダカソウはアポイ岳です。かんらん岩の土壌は石灰岩と同じアルカリ性土壌なはずです。かんらん岩が風化すると、かんらん岩の主構成鉱物である「かんらん石」は「蛇紋石」等の粘土鉱物に変化します。そうするとカルシウム成分が余ります。(蛇紋石類はカルシウムを含めないので)余ったカルシウムは空気と雨水に触れると炭酸カルシウムを生じ、方解石やあられ石という鉱物になります。方解石やあられ石は石灰岩を構成する鉱物です。アポイ岳に石灰岩はないのですが、石灰岩と同じ働きをする炭酸カルシウムは生成され続けているので、土壌はアルカリ性になると思います。とはいえ、私はアポイ岳の土壌のpH測定したことがないので、あくまで想像の世界です。


アポイタチツボスミレ 開花です。葉の色は紫色寄りのものから緑色寄りのものまで色々ありますが、これは紫色が強い株です。


エゾキスミレが花芽を付けました。これはアポイ岳のお花。高山植物は弱いイメージがあるのですが、これはスミレということもあってか強いです。園芸店で芽が一つだけ出たエゾキスミレを購入してから8年あまり、爆発的な広がりはないですが、少しずつ広がっていきますし、他の植物があっても構わずにその間から芽をだして花付けます。小さくて綺麗な黄色い花を今年は見れるかな。


シソバキスミレが花芽を付けました。これは夕張岳のお花。アポイ岳と夕張岳は似たような植物があります。遺伝的には別物なのかもしれませんが、芽の感じ、葉の色やツヤの感じ、花も似ています。ですが、このスミレはあまり強くなくて、他の植物に負けますし、あまり増えないです。また、エゾキスミレのように暑さが平気でもないです。他の植物が入ってこないところでひっそり咲くところが蛇紋岩植物らしいと思います。


ユウバリタンポポが花芽を付けました。夕張岳のタンポポです。夕張岳やその周辺の沢へ行くと。。。他の植物が入ってこれない蛇紋岩の砂礫地や、増水でいつ流されるかわからない川原にたくさん咲いています。逆に、そのようなところは西洋タンポポがあまりないわけで、これも、他の植物入ってこれないところでひっそり咲く蛇紋岩植物の特性を持っていると思います。西洋タンポポはかなり強いですが、これは強くないです。根が西洋タンポポのように太くて深く刺さっていることもなく、株を掘るとわかるのですが、一株に見えていくつかの株の集合体になっているので、株分けで少しずつ増やしています。


オオバナノエンレイソウが花芽を付けました。庭工事で一旦プランターに上げましたが、だいたい同じ場所に戻しました。毎年白くて綺麗な花を咲かせてくれていますが、今年はどうかな。なかなか増えません。難しいです。


シラネアオイが花芽を付けました。花芽がまだ白いですが、徐々に紫色になっていきます。今年は何輪咲くかな。シラネアオイ自生地は、オロフレ山と夕張岳に行ったことがあります。いづれも、ガンガン日当たりではなく登山道脇の笹の下や林床に群生していました。直射日光が強く長く当たるところは苦手な感じを受けます。うちでは低木で直射日光を避けられるところに植えてみています。


リシリヒナゲシが花芽を付けました。今年はクリーム色の淡い花が見られるかな。


リシリヒナゲシが発芽しました。2年前に撒いた種から成長した実生株が左に写っている株で、この株の種から発芽したと思われます。リシリヒナゲシは発芽率が高くてたくさん芽が出ますが、株として成長するのは僅か。それでも、一つの花から大量の種が落ちるので繋がっていくようです。