切り替えの理由は2つあります。
1.同じ型のタングステン電球の調達が難しい
ランプが切れやすいためストックしておく必要があるが、同型のタングステン球はネット通販でも見かけず、取り寄せが難しい。
2.タングステン電球の発熱で顕微鏡本体が熱くなる
ランプの発熱で顕微鏡が熱くなり、顕微鏡にとってよろしくない。特に、光源付近は触れないくらいに熱くなるので、設置場所にも気を遣う。
LED光源を使うことで、上記問題を解決することができます。
ケーラー照明が付いているS型顕微鏡は2タイプあります。古い順に、
・S-Ke型:独立型。光源・調光一式がトランスフォーマーで外出し。
・S-UT型:内蔵型。調光装置が顕微鏡本体に内蔵。光源は交換可能。←我が家はこちら
インターネットで探したところ、S-UT用のLED光源があったので取り換えてみることにしました。光源交換には顕微鏡の底面パネルを開けての作業が必要のようでしたがが、手順が明示されており、あまり難しくないようでした。また、LEDは暗いというイメージがありましたが、製作者に問い合わせたところ問題なさそうでした。受注生産で、商品が届くまでに2週間ほどかかりました。
S-UT型LED照明装置(http://www.b-for-server.com/LED/home6.html)
電気まわりの知識があまりない私ですが、製作者のホームページにある手順通りにやり問題なくできました。作業時間は1時間半程度。装着後に通電して点灯してみたのが以下の写真です。顕微鏡の底面パネルを外し、純正ランプの装着ソケットを外して挿入します。
1.色温度が少し高い
若干高いようですが、薄片観察には支障ないです。純正のタングステンランプは色温度が低いため、コンデンサーの底部にあるブルーフィルターで太陽光の色温度に調整されます。LED光源はブルーフィルター不要なので取り外します。
2.純正ランプより明るい
とても明るく、肉眼観察ではフル照射の1/7程度のパワーで十分です。明るくすると目にダメージが来ると思います。写真撮影時は、明るくして開口絞りを開けると、細部まで綺麗に写りやすように思います。
3.熱くならない
1,2時間連続点灯しても熱くならず安心です。