石のDB

001 斜方輝石かんらん岩 orthopyroxene peridotite 士別市 

001/132


採集日:2008-06-26
採集地:士別市
地質帯:神居古潭帯
岩体 :犬牛別
種別1:火成岩
種別2:深成岩
サイズ:

士別のかんらん岩です。士別の幌加内オフィオライトが見られる川原で採集しました。

士別のかんらん岩です。士別の幌加内オフィオライトが見られる川原で採集しました。幌加内オフィオライト中のかんらん岩は、ほとんど蛇紋岩化しているという話で、実際に川原で探すと、表面がかんらん岩のように見える石でも、割ると蛇紋岩ばかり。これは、同行していた知人が見つけたものです。ここのかんらん岩はハルツバージャイトからなるようです。このサンプルも、単斜輝石っぽいのがないので、見た目にハルツバージャイトだとわかるものです。


かんらん岩は600℃以下で熱水による変質を被ると、かんらん石と輝石が蛇紋石になって蛇紋岩になります。このサンプルは蛇紋岩化していますが、まだ、石全体の半分かそれ以上オリーブ色の部分があり、かんらん石がしっかり残っています。錆びたようになっている部分や、灰色にくすんでいる部分は変質されてしまったような感じがしますね。たぶん斜方輝石だと思いますが、本来の褐色ではなくて、色が濃くなって茶色味がかかっているように見えます。


オリーブ色が強い部分もまだありました。


沢にあった時はこんな感じ。かんらん岩の風化面であり錆び色です。