石のDB

014 斑レイ岩ペグマタイト gabbro pegmatite 和寒町 

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採集日:2008-07-24
採集地:和寒町
地質帯:神居古潭帯
岩体 :鷹栖
種別1:火成岩
種別2:深成岩
サイズ:-

蛇紋岩体中に斑レイ岩の岩脈があり、結晶が大きく成長しています。蛇紋岩の長石脈中に輝石の大きな結晶が入っていると言った方が良いかもしれない。

この大きな輝石はなんだろうかと、この拙い頭で考えてみるに、蛇紋岩中の脈なので、カルシウムとマグネシウムの入った輝石(透輝石)が出来易いんだろうなと思います。異剥輝石が出来ているのは、そうかなと思いました。実際には、Ca,Mg,Feの成分比が流動的でしょうから、カルシウムとマグネシウムを外さないように考えると、透輝石と普通輝石が混在した斑レイ岩のような気がします。
また、この付近の沢や露頭下に転がっていた斑レイ岩の中に緑色のものがあり、変質して緑色になっているのかと思いもしましたが、帰宅後に見ると岩石自体が新鮮なので、変質したのではなくて、透輝石が入っているからかなと思いました。


ここの輝石は劈開に沿って薄く割れる性質があり、異剥(いはく)輝石といいます。真っ黒のものと茶色のものがあって、茶色のものは劈開がキラキラと綺麗です。採集しようと叩くとボロボロになってしまうので、思うように綺麗には採集できません。これはもっと大きかったのですが、ハンマーで露頭から剥がそうとしたら割れてしまいました。


比較的自形に近い輝石の単結晶です。こういうのが拾えますが、なかなか綺麗な形のがありません。